20147月・8月豪雨災害レポート.44

 

<広島レポート「安佐北区すまいるカフェでの足湯」>
安佐北区の復興連携センター「すまいる」の主催する「すまいるカフェ」に参加させていただき、安佐北区可部東の新建団地で足湯ボランティアを行いました。

その中で住民の方から可部の歴史について教えていただきました。
可部という町は歴史の古い町で、昔は広島の中心部へ向かう街道であり宿場町として栄えた場所です。
新建団地の歴史は約40年で「新建」という名前は人が増えてきてから自治会が発足し決められたそうです。もともとは上原(うえばら)という地名だったそうです。

古くから栄えた宿場町の近くにあり、林業が盛んに行われていました。可部の町のほとりには根の谷川という大きな川が流れており、伐採した木を川に流し根の谷 川を伝って広島市内に運んでいたそうです。また、川のほとりには製材所があり流した木を製材して可部の街中で使用していたということでした。
今ではほとんど林業に携わっている人はいないですが、古くから山と付き合ってきた地域であり、そうした歴史の中に今後の減災のヒントが隠されているのではないかと思います。

今回のすまいるカフェには、新建団地で被災して民間のマンションに避難しているという方も来てくださっていました。
民間マンションは行政の借り上げ等ではなく、マンション側の善意で無償での入居をさせてくれているそうです。しかし、期限が3ヶ月と短く家賃が発生してくるため引越しをしなければならない状況です。

ある方は、「11月末で期限が切れるから引越しを準備しているの。荷物をあっちこっちに分けておいているから、引越しも大変。自宅は河川にひっかかっていて 河川工事が終わらないと手をつけられないの。今度からは(新建で)一軒家を借りてそっちで仮暮らしです。」とおっしゃっていました。


安佐北区復興連携センターでは、こうした引越しのニーズにも対応していくということでした。これからますます一人ひとりの状況によってニーズが多様化していき、被災した一人ひとりに向き合うボランティアの必要性がより大きくなっていくでしょう。

(頼政良太)

 

 


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