20147月・8月豪雨災害レポート.38


阪神・淡路大震災後の様子しか分からないが、「被災地から被災地へのリレー」というお互いの支えあいという姿を知る機会が少なくありません。阪神・淡路大 震災後、「人間一人では生きていけない」ということを体感し、支えあいが大事だと気づき、20年という歳月が積み重ねられて来ました。本文で紹介していま すが、今回、なんと福島県郡山からご夫婦で24時間かけて広島にボランティアに来られたり、また「広島から丹波へ」と思いを繋いでおられるボランティアも いたり、確実に「いのちのつながり」が連鎖しているようです。
 
          
<広島水害報告>
今日は、八木地区で「広島たすけ隊」さんが企画した初めてのいろいろカフェにお邪魔しました。主催は広島たすけ隊、グリーンコープ生活協同組合ひろしま、高校生災害復校支援ボランティア派遣隊のみなさんで、お好み焼きやおいしいもの盛り沢山のうえ、法律相談、マッサージ、フリーマーケットなどとても賑やかなカフェでした。被災者の方はもちろん、活動をがんばって下さっているボランティアさんも振る舞われました。秋晴れに恵まれ大盛況でした。 



ボランティアさんの中には、なんと福島の郡山からご夫婦で24時間かけて運転して来てくれたご夫婦、ボランティア高速無料が終わってしまって岩国から下道で1時間30分もかけて通ってくれている人など、たくさんの人たちが広島の被災地に駆けつけてくれていました。

会 場を見渡すと、なんと「広島→丹波」と書かれたボードを発見!広島もまだまだ大変ですが、丹波もまだまだ大変だということを聞いて、この週末にわざわざ広 島の被災地から丹波の被災地へ有志のボランティアの方が広島の想いとともに丹波に駆けつけてくれるそうです。被災地から被災地へ痛みの共有、そして支え合 いの輪がこうして広がっていくんですね。とても感動しました。広島たすけ隊のみなさん、広島のみなさんありがとうございます。


 
広島の被災地を回っていたら、家の裏山が崩れそうになったままで、一人で不安で泣き出してしまうかたもいらっしゃるというお話をお聞きしました。昨日23日付けの中国新聞では「補強遅れの斜面崩壊」という見出しで、「広島県の補助を受けて広島市が取り組む、小規模な土砂崩れの対策事業が遅れている。未着手の場所が3月末時点で46ヵ所に上り、住民の申請を受けてから9年かかるケースもある。8月の土砂災害で、うち1ヵ 所が崩れて家屋に被害が出た。新たに対策が必要な場所も発生しているが、県、市ともに財政難で、早期解消の見通しは立っていない。」と報道されています。 被災地では仮復旧で、ブルーシートや土嚢をおいてあるだけの所がいつくもあります。被災者の方の心情を考えると精神的な負担はかなり大きいでしょう。お話 を聞くだけでも、少しは不安が和らぐと思います。

このようにこれらかの生活再建にむけた心の不安を抱えた被災者の方が多くいます。広島も丹波もこれからが本格的な生活再建にむけたスタートです。被災地同士、ボランティア同士が互いに手を取り合って、被災地に寄り添っていけたらいいですね。
広島たすけ隊のみなさんからの動画を紹介します。


 



(連絡先)被災地NGO恊働センター

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E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

 

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  *お手数ですが、通信欄に「201478月豪雨水害」と明記下さい。

ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座

0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)