20147月・8月豪雨災害レポート.36

 

<広島水害報告>

49日法要のご報告からしばらく途絶えていましたが、18日より広島に入りましたので、広島の現状を報告します。

広島もだいぶ秋の気配です。日中は暖かですが、朝晩は冷え込んできています。山肌にはいまも土砂が流れた傷跡は生々しく残り、ちょっと住宅街に入ると手つかずの崩壊した家々が残っています。



今日で水害が発生してから、ちょうど2ヶ月になります。戻りたいけど、戻れない住み慣れた自宅、新しい場所で住み慣れない環境ゆえに不安を抱えている人、あれから2ヶ月経った被災地で被災者の心は揺れています。

ピー スボードさんの炊き出しとともに足湯を行っています。家の片付けに関してはだいたいの目途がついてきつつありますが、これからが本格的な復興にむけての始 まりだと感じている被災者の方も少なくないようです。その一方で、気力で走り続けた今頃、ちょっと落ち着きを取り戻し始め、将来への不安や孤独に襲われて いる人もいます。


あ る被災者の方の話では、今後どのように家や街の再建を考えていくかこれからが本当のスタートだと思っていますと言っておられました。住民説明会に参加した ようですが、行政からの一方的な話で終始し、住民の意見が反映されていないと訴えていました。神戸のまちの再建でも、行政主導のまちづくりが行われ、20年経ついまになってさまざまな問題が浮き彫りになり、新たな課題となっています。また東日本大震災の復興をみても同じように住民との合意形成が丁寧に行われているかどうか疑問を感じることが多々あります。

足 湯をしていた現場でも、元居た場所に家を再建するか「心が揺れている」と話す女性がいました。この被災者の「心の揺れ」をじっくり見守りながら、暮らしの 再建を考えていくことがとても大事なことだと思います。また、若い人などは被災地を離れ、空き家も多くなっているところもあるようです。くらし再建には4050代 などこれからこのまちを担っていく若い人たちにも一緒に考えて欲しいと話す被災者の方もいらっしゃいました。これから、被災者の方たちが、何でも話せるよ うな場が必要になってくるのでしょう。私たちも足湯を通して、被災者のかたの声なき声なきに耳を傾けていきたいと思います。(増島智子)

 


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(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)