20147月・8月豪雨災害レポート.35

 

台風19号は、日本列島を縦断し各地に被害をもたらしました。その上「強風」「ゲリラ雷雨」「竜巻」という置き土産を残して、宮城県・岩手県の東北沿岸部を通過し、温帯低気圧に変わって抜けました。10月に入ってからの台風は、勢力も大きく「過去最大」「今年最大」という形容詞で始まり、すでに高知・徳島・広島・福知山・丹波・静岡などで被害が出ているだけに、二次災害が発生しないかと、大変緊張した気持ちで向き合わなければならない連続でした。
関西地方は久しぶりの秋晴れという気候でさわやかな朝を迎えたのですが、各地で被害を受けられた方々にはお見舞いを申し上げます。そんな中で、去る12日、当NGOの関係者+神戸大学とで丹波に行って参りましたので、以下に報告します。

 

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次回は今週18()に丹波農援隊のお世話でボランティアに行きます。ご希望の方はまだ若干空きがありますので、NGOまで申し込んでください。23名)

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<兵庫県丹波水害支援報告>

今 回の現場は、丹波市市島町前山の杉原ダム下流の田んぼです。ダムの一部が決壊し、土砂ダムが水路を埋めたため、田んぼの側溝に土砂が入り、水が溢れて田ん ぼに入るという被害でした。側溝に入った土砂を除去することによって、水が側溝に流れるようになるということで、側溝清掃を行いました。神戸大学からの応 援団は、力のある学生だったので随分助けられました。当NGOからのボランティアはほとんど女性だったので、かなりハードな仕事になっただろうと思います。
この田んぼの持ち主さんの自宅にも、土砂が入り、ダブルパンチなので、精神的にも限界ではないかと思います。ここのご主人は70歳後半のご高齢で、ボランティアさんに手伝ってう以上、自分もやらなければと頑張られています。

「座っ て、指示だけ出して下さったらいいですよ!」とお声がけするのですが、コツコツと作業をされるのを見ていると、ほんとに気の毒です。まだまだこうした田畑 があるようで、被害者にとっては厳しい冬が近づいてくるので心配事が耐えないようです。なおこのお家はレンコンも栽培していたのですが、その畑も全部埋 まってしまいました。 

現場で出会ったボランティアさんは「土砂崩れのところを調査してまわったが、杉・ヒノキの植林部分は被害も大きいようだが、ナラなどの広葉樹や竹林のあるところは被害が少ないようだ」とおっしゃっており、2012年の和歌山の深層崩壊、2009年の佐用町水害、昨年の伊豆大島の災害なども、やはり同じような状況で、ますます日本の森林整備が急がれるのだろうと痛感しました。

 

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 炭焼きの段取りができました。18日には、炉を設置し、炭焼きも決行します!!炭焼きのために竹を切りますので、今注目の林業女子の方のお手伝いを期待します。ご希望の方は、当NGOまで連絡ください。(1~2名)

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*********お待たせしました!!*********

高速炭化炉を貸してくださる大阪のYさん、炉を置かせて下さる高野山真言宗清薗寺さん、そして炭を床下に入れる被災宅の調整をした下さる丹波農援隊のご協力で、18日に1回 目の炭焼きを決行します。流木はそのままでも炭にできるのですが、乾燥させたほうが早いということで、今回は竹を切って炭にします。チェンソーを持ってお られる林業女子の方が応援して下されば仕事が早いだろうと思っています。期待して待っています。(もちろんチェンソーを持っておられる方ならどなたでも歓 迎です。)

普通なら24時間かかるのが、わずか4時間で炭になります!! 
竹をドラム缶窯で炭にする場合でも、最低24時間はかかります。しかし、今度お借りする「高速炭化炉」は、4時間で炭になります。つまり、材料の切り出しから始めても、日帰りコースでケリがつくということです。18日には、土砂の除去と炭焼きの2班に分れますが、行き返りは同じです。

(出発は午前8時、終了後神戸着は6時~6時半。どちらも被災地NGO恊働センター事務所。必ず事前申し込みをして下さい。

被災者のみなさんは、ボランティアによって家の泥だしを終わり、年内には元の家に戻って年を越したいと思っておられる方がおられると思います。そのようなお家の炭入れを優先し、1日でも早く元の暮らしに戻れるようなお手伝いをできればと考えています。みなさまのご協力をお願いします。

丹波水害支援に足繁く通うためのレンタカー代、有料道路代、ガソリン代など経費がかさみます。是非、ボランティア活動支援金のカンパをお願いします。振込口座は下記に書いています。
                                                (村井雅清)

 


 

(連絡先)被災地NGO恊働センター

652-0801 神戸市兵庫区中道通2110

TEL:078-574-0701FAX:078-574-0702

E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

 

郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター

 *お手数ですが、通信欄に「201478月豪雨水害」と明記下さい。

ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座

0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)