2014年7月・8月豪雨災害レポート.33

 

107日被災地を望む一角で四十九日法要が営まれました。820日に発生した広島豪雨水害で犠牲になられた方74名の御霊に祈りを捧げるとともに、これからの被災地の復興を願い超宗派による広島土砂災害四十九日法要が執り行われました。亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈り申し上げます。



主催は広島密教青年会で、真言宗、浄土真宗、曹洞宗の僧侶が遠方からも足を運んで下さいました。当センターの元スタッフ鈴木隆太も曹洞宗の僧侶として佐賀から駆けつけてくれました。



 

今回の呼びかけ人である青年会会長の猪智喜・薬師寺住職は「元の生活に戻れず、不安を抱えている被災者は多い。宗派を越えて寄り添いたい」とコメントを出されています(8日 付読売新聞より抜粋)。また挨拶では当センターの運営委員である黒田裕子さんの死去について、亡くなる直前に講義を受けたご縁についても触れて頂きまし た。今回不幸にして災害が発生し尊い命が奪われましたが、この悲しみの中にもさまざまなご縁を頂き、阪神・淡路大震災から生まれた「自立とは支え合い」だ と実感しましたとお言葉を寄せて頂いています。


会場には竹灯籠で「8.20」 文字を描き、手作りのろうそくで高野山にある不滅の聖灯の灯りを灯しました。竹は頼政家のお父さんが切り出してくれました。ろうそくは東日本の被災地大船 渡市の後ノ入仮設と釜石市の野田復興住宅の被災者の方が手作りされたものです。東日本の被災者の方は広島のことをとても気にされ、「私たちも何かできない ですか」と申し出があり、ろうそく作りを積極的にしてくれました。また広島の更正施設ウィズに入所されている人たちも同じような想いで被災地に何かしたい と協力してくれました。入所者の人の中には、津波の後に工事で被災地を訪れた人、阪神・淡路大震災でもお仕事で被災地復興に関わられた人もいらっしゃいま した。





こ の法要には、東日本大震災の被災地釜石からもいつもまけないぞうでお世話になっている不動寺の森脇妙紀さんにお越し頂き、東日本の被災者の方現状や、広島 の被災者のみなさんに対して人ごとは思えずとても配しているというメッセージを届けて頂きました。また、同じ釜石からハピスコーヒーという被災者である岩 鼻さんから届けられたコーヒーが振る舞われたほか、福島県いわき市から届いたお地蔵さんが被災地から届けられました。

会 場は(株)リョーキ広島北営業所をお借りして、祭壇は太田葬祭さん、など地元の企業や関係者のご協力を得て、開催されました。また会場ではピースボードさ んの炊き出し難民支援協会さんからの女性の防災グッズや支援者の方から頂いた梅干しや無農薬のお茶、当センターのまけないぞうも法要に参列された被災者の 方に提供させて頂きました。



 

地元の方をはじめ多くの関係者の追悼の想いと復興を願う祈りの気持ちが会場を包み込み、四十九日法要が滞りなく執り行われました。この場をお借りしてご協力頂いたみなさまに心より感謝申し上げます。

被災地では、一つの節目を迎えましたが、これからが本格的なくらしの再建にむけた第一歩となります。当センターも地元出身の頼政を中心に支援活動を展開していきますので、今後とも息の長いご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。


 

 

(連絡先)被災地NGO恊働センター

652-0801 神戸市兵庫区中道通2110

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E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター

 

 *お手数ですが、通信欄に「201478月豪雨水害」と明記下さい。

ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)