20147月・8月豪雨災害レポート.31

 

台風18号が西日本に接近しつつあり、広島・丹波など被災地にとっては心配になります。広島では、7日に「49日追悼法要」が行われますので、現地ではハラハラしています。


(広島水害支援報告)

◆(3日)
午前中は久しぶりに、三入地区桐原に行きました。以前ボランティアに入らせていただいた地域でその後の様子などを自治会長さんにヒアリングし、現場を見て 回りました。こちらの地域はおおよそボランティアの泥だし活動は収束しており、残りは重機等で片付けるような場所が残っているだけです。特に近くを流れる 川底に土砂がたまっているので、それを撤去してほしいというのが一番早くやってほしいことだとおっしゃっていました。

この地域で引っ越された方は1軒 (独居の高齢男性)で家の修理を行っているそうなので、いずれ戻られる予定のようです。お一人暮らしだけに、無事戻られても、常に不安が絶えないでしょ う。今後も、ボランティアがこのようなお一人にも目が注がれることを望むばかりです。今のところは砂防堰堤なども建設予定などもないそうです。台風18号が接近しているため、それが心配だとおっしゃっていました。

冒頭でも触れた「49日 法要」の準備が着々と進んでいます。竹灯篭に使うろうそくづくりは、主催者である僧侶のお世話で更正保護施設で作っていただけることになりました。丁度、 施設側もなにか力になりたいという想いをお持ちだったようですが、なかなかボランティアに行く事も難しく今回のろうそく作りを快く引き受けてくださいまし た。入居されている方の中には、早速図書館でろうそく作りの教本を借りてきてくれた方もいるそうです。この法要に使うろうそくは、東日本の被災地岩手県大 船渡の仮設のみなさんもつくってくれました。また竹灯篭は、頼政家のお父さんはじめ家族総出でつくってくれたのこと。

被災地では、今後被災者の生活支援が大きな課題になりますが、当面急がなければならないことと復興を睨んだ中・長期的な展望で、これまでの被災地で適用された法制度についても、学ぶ機会が必要ではないかと弁護士さんなど専門家と相談しつつあります。


(4)
午前中に新建自治会にお邪魔して、三重の災害ボランティア連絡会・鈴鹿の会長南部さんから戴いた梅干しと香川県の知人である農家さんの経由で高知県の農家から預かった無農薬茶をお渡ししました。

新建地区は、ボランティアで活動する土砂撤去等の作業はほとんど終わっている状況だそうです。引っ越しのボランティアは、家からものをトラックへ運んだりするところはお手伝いしていたそうですが、その後の生活支援の見通しは立っていません。     

一方自治会としては、「今後は地域内の自立を促していくためにも、いつまでも受け身ではいけない」という想いが強いようで、炊き出しなどのボランティアも1013日を最後に受け入れをストップするという方針を自治会内で出したそうです。そのためか、残念ながら足湯ボランティアについても、今後は受け入れは難しいといわれています。

また、八木小学校で足湯を行いました。今回はピースボートの炊き出しと一緒に足湯を設置しました。八木小学校の登録は現在14名ですが、実数はその半分ほどだそうです。足湯に来てくれた女性の方は、「なかなかホッとする時がない。なんだかんだでいろいろと落ち着かない。こうした足湯のようなホッと出来る場があるのがとても うれしい。足湯に入っている今が一番ホッとしているかもしれません」とおっしゃっていました。避難生活も長期化し、先が見えない中でかなりお疲れやストレスがたまっているように思いました。

                                                                                           (頼政 良太/Ryota Yorimasa)

 

 

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(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)