20147月・8月豪雨災害レポート.30

 

広 島水害後、元の居住区ではおそらく最初の取組みとしての「まちづくり」に挑戦されているのが、下記のレポートにある安佐北区可部東の新建地区です。注目す べきなのは、今回の被害と向き合いつつ、これまでの地域防災のありようを見直しながら、あくまでも住民主体のまちづくりをめざしているところです。足湯ボランティアもこの地域に入って、少しはお役に立てるようです。

                                                                                                          (村井雅清)


<広島水害報告>

930日は、安佐北区可部東の新建団地集会所で足湯を行いました。30日 でボランティアセンターが復興連携センターへと移行するとのことで、ボランティアはサテライトの後片付けなどを中心にしていました。新建集会所も常時ボラ ンティアの休憩所として解放していたそうですが、この度の移行を機に常時開放はやめるということで、物資の整理などをされている自治会の役員さんが5~6名集まっておられました。

自治会長さんとお話をしましたが、今回の災害では新建団地に来てまだ12年の若い方たちにも積極的に声をかけたそうです。こうした事態の時にはどっちが声かけるかなどにこだわっている場合ではなく、助けあいなんだから声かけは自治会でとにかくやろう、という想いで、とにかく頻繁に声かけをしたそうです。
そのおかげで、若い世代にもボランティアの支援があまり行き届かないという事態はさけられたのではないかとおっしゃっていました。

これを機会に自治会に今まで関わっていなかったメンバーも自治会に関わって欲しいという想いが自治会長さんはあるようです。今後、地域づくりを考える際にも若い世代にもっと参加してもらいたいと願っています。

また、1013日(月)に広島市からの事業説明会があるそうです。砂防堰堤の建設計画などの説明になると思われます。その際には炊き出しなども行うとのことでした。
自治会長さんはひとまずボラセンの区切りもついたということで、これからのことも心配だけれども、ひとまず仕事に復帰するとおっしゃっていました。自治会 への負担がかなり大きく、他の役員さんも含め疲れがとれていない部分があると思います。地域のペースに合わせながら今後も足湯ボランティアをやっていきた いと思っています。

夕方からは広島市の土砂災害支援に入っているNPO/NGO連絡会がありました。これまでは土砂撤去についての情報交換に終始したのですが、これからは土砂災害と生活支援との分科会に分けていこうという提案がありました。

                                              (頼政 良太/Ryota Yorimasa

 

思い出すに、20年前の阪神・淡路大震災では二日後の19日に「阪神大震災地元NGO連絡会議」(代表:故草地賢一)が立ち上がり、それから約3週 間後に集まり、医療・まちづくり・救援物資・ボランティアなどと分科会に別れ、暮らし再建に向けて活動を展開したのです。広島でも、まず被災者のニーズを 徹底して集め、そのニーズに基づいて分科会を置き、被災者支援をより充実したものにして欲しいものです。余談ですが、先述の「阪神大震災地元NGO救援連絡会議」を受け継いだのが、当NGOです。                          


 

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