2014年7月・8月豪雨災害レポート.29
<丹波報告>
丹波水害に関しての今後の支援の方向性を見出すために、28日美和地域を中心にヒアリングをして来ました。 すでに本レポートでも書いたのですが、美和地区はやはり農業被害が、他の前山地区、竹田地区に比べて、はるかに大きいようです。(特に乙河内、与戸、酒梨(さなし)の田畑被害が大きい。)
しかし、国からの援助として「激甚災害指定」が決定されているので、その制度に被害農家が該当するかどうか、またどの程度の援助額が充当されるかなどの「査定」が出ない以上は、田畑をさわれないという事情があるようです。(査定は11月からはじまるという情報も流れている。)
そ
もそも年金暮らしの高齢世代が農業に携わっているケースもあり、そういう農家は、査定を待つより、今収穫できるものは収穫して換金しなければ損失が大きい
という判断をされている農家も少なくないようです。また災害前から、農業を維持するのには課題もあるようです。例えば地権者と耕作者が違うために、「もう
この機会に農業を止める」と地権者が言えば、耕作者として生計を維持していた人たちは、たちまち失業することになります。また他には、そもそも「3町歩以
下の面積ならば、採算が取れない。」という経験則もあるようで、なかなか厳しいも現実があります。もっとも大変なのは、この機会に田畑を手放そうかという
農家もでるだろうということです。
美
和地区は(他の地区も同じ構造でしょうが)、自治会+自治振興会という自治組織があり、コミュニティが大変しっかりしているとのことで、可能な限り自分た
ちの力でやろうという方針でもあるようです。とは言え、被災から時間の経過を伴うとストレスが蓄積し、健康被害をもたらすケースも予測されるために、足湯
ボランティアの受け入れをお願いしたいと考えています。
(村井雅清)
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(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)