20147月・8月豪雨災害レポート.25

 

今朝の神戸新聞に「丹波豪雨、ボランティア激減」という記事がありました。24日は11人、25日は10人だったようです。
実は、当NGOメンバーと応援ボランティア含めて、昨日4人で丹波の援農に行ってきました。被災農家の現場には、私たち4名とそこで合流した3人を加えてボランティアは7名でした。(内、一人は東京から)でも、この7名は、先の10名には入っていないようです。 
さて昨日は2件の農家に入らせて頂きました。一軒の作業は、「丹波太郎」の
援隊さんのお世話で畑のマルチの上に覆いかぶさった土砂の書き出しとマルチ剥がしでした。



ここの作業は1時間半ほどで終わりました。もう一軒は、畑の傍の小川に大量の土砂が流れ、その土砂が川を越えて、畑の上に流れ込んだのです。大小の石が畑1面に覆いつくし、畑に被害が及ぼしています。その大量の石を除去する作業です。重機が入らないので人海戦術しかないのですが、いつ終わるやら途方に暮れる作業でした。
でもこの農家さんは、自宅に全くの被害がなかったために、遠慮されてボランティアを入れて欲しいとこの日まで言えなかったとのこと。




現場で作業をしていて判ったことは、この被災者のように遠慮して声を上げないという被災者も少なくないようです。こうした現実を受けて、ボランティアセンターでは、3箇所(竹田、前山、美和)のサテライトの判断で、もう一度調査を行うようになったとのこと。もう1ヶ月を超えるのに、何故こうした調査が遅れているのか疑問に思うところではあるのですが、大事なのはいつの時の被災地でも同じ傾向が見られることで、緊急の対応が一定目処が付いた頃に、今まで声を出さなかった被災者が声をあげるということです。
冒頭の「ボランティア激減」状況の中で、こうしてニーズがでてくることになりますが、なんとか対応できないものかと案じた次第です。

丹波農援隊の担当者の二人は、初めての経験ながらすばらしい感性で、被災者とボランティアのお世話をされていました。また、竹田ボランティア・センターにも資機材を借りに行きましたが、そこの担当者も、ほんとに気持ちのいい方達で「いいなぁ!」と思いました。

考 えてみれば、阪神・淡路大震災以降の被災地の支援活動を継続するためにとられる施策として、こうしたすばらしい人材を復興支援に欠かせない人材として、有 償で雇用するという制度がありました。是非、丹波市も県や国と交渉して、こうした制度を導入すればいいのではないかと痛感しました。ボランティア激減を解 決するには、まず受け入れ態勢の持続化と安定化を図らなければ見通しが立たないだろうと思います。

丹波市さん!是非ご一考を! 

                          (村井雅清)

 

 

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