20147月・8月豪雨災害レポート.21

 

<広島県安佐南区・安佐北区-報告> 

昨 日は、午前中に日本財団から入っている重機ボランティアさんとともに安佐南区可部東地区新建団地での作業を行いました。近々、この地区では法律相談会が開 かれるようですが、行政の再建計画などが出るまでは、みなさん独自の判断で方向性を決めるのは難しいようです。市の計画の骨子が出来てきた段階で地域の方 々の意見を出し合い、それを行政とすりあわせていくような流れで進めていくそうです。一番の心配は、「若い世代に参加してもらうこと」とおっしゃっていま した。高齢の方も多い地域なのですが、その地域を支えていくためにも若い世代の意見をしっかりと取り入れたいという意向のようです。今後は行政との擦り合 わせの段階で、士業連絡会のサポートも受けていくとのことでした。

「3・ 11」後の最大の課題は、暮らしの再建、町の再建に関して、住民の合意形成をどのように形成するかということだともいえます。ぜひ、広島ではじっくりと時 間をかけ、住民全員が納得する議論をして欲しいと願うばかりです。当然、住民が結論を出すまでに相当な時間がかかるでしょう。

それまでの最低限の生活全般補償は、国や地方行政がするべきです。この地区には、さまざまな「士業」の方も入られるようです。是非、その部分に対する救済の制度設計に期待したいものです。
 
2008
年の新潟県中越沖地震のときに、新潟県中越地震(2004) で同じ地震被害を受けた小千谷の集落のSさんが、「大変でしょうが、焦らないでください!」という手紙を中越沖地震の被災者に出されました。Sさんの集落 では、焦って国の支援策を受けた人と、じっくり考えようとした人とで、溝が入ってしまうという苦い経験をされていたからです。災害後の復興にかかわる私た ちは、この経験を深く受けとめておかなければならないと思います。 

午後からはひろしまNPOセンターの呼びかけで、 支援者連絡会議が開かれました。同会議では、主に今後の被災者の生活支援などについての意見交換などがなされました。(今後は定期開催をする予定)

夜は広島共立病院での足湯ボランティアを行いました。昨日に引き続きの足湯だったので、リピーターで来てくれた方が多かったように思います。

 

※足湯のつぶやき

◆「僕は足湯の常連なんですよ。僕のところは土砂が直撃したわけではないけど避難勧告がとれなくて帰れないの。でも前を向かいないとねぇ」

◆「冷え性で困っているから足湯うれしいなぁ」

◆「私のところは被害が一番大きかったところでね。ニュースで見たでしょ?でもボランティアがたくさん来てくれて、掃除をしてくれて、女性もたくさん。たすかります」

 

今日は、夕方18時から避難所になっている佐東公民館で足湯を行う予定です。

(頼政 良太、村井雅清)

 

 

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