2014/78月豪雨災害レポートNo.2

        

「8月豪雨」災害による広島での死者は、52名となってしまいました。(25日NHK・TV放送による)

懸命の救助作業も、断続的な雨が続いている影響で、度々の中断を強いられ、また二次災害の危険から、一斉に緊急避難という指示が流れたりと、救命救出も、復旧作業も、
ボランティア活動も、予定通りにはなりません。
こういう災害の時は、
「そんなもんなんだ!」と理解しながら、できることを確実にやるということが、むしろ結果としていい方向に向かうような気がします。広島では、誰の提案なのか
定かではないが、未だに山から流れる水を、土嚢で急遽水路をつくり、下の方の用水路に流すという作業を淡々と、ボランティアも加わり続けているようです。
この作業なら、少し雨なら合羽をきて、大量のボランティアが土嚢のリレーをすれば、はかどるだろうと思われます。こうしたボランタリーな行動がすばらしいですね!!

もちろん、丹波をはじめ各地の被災地も、同じように断続的な雨のため作業を中断し、はかどらないようです。
支援活動にご協力をお願いいたします。

さて当センターの頼政良太は、昨日夕刻に丹波に入り、先に入っている震災がつなぐ全国ネットワークのスタッフと合流し、状況把握に努めました。早速昨晩レポートが
入りましたのでみなさまにお伝えします。
被災地の区長さんのお一人が、「避難所で是非足湯を!」という声が出ているとのことで、「KOBE足湯隊」を明日、現場に派遣します。

<その他の状況と課題>
*これまでの豊富な経験を活かして、すでに今回の災害直後から丹波市社協の応援に入っている兵庫県社協の馬場部長や百戦錬磨の荻田さんたちとも、お会いし
基本的な現況の報告を受けました。

*丹波市のボランティアセンターの本部は春日ですが、実質市島のサテライトがメインのセンターになっています。

*基本的には市島サテライトからバスで送迎をする仕組みになっています。この方法である程度渋滞は緩和できそうです。

*市島のうち大きな被害を受けたのは3地区で、さらに細かい集落ごとに区長さんが地域のニーズを把握しボランティアの采配をしています。
(各集落の区長さんがキーパーソンになっていますが、区長さんも疲労の色が濃く、交代システムを含め体制の検討が必要では?)

*山間の集落は土砂崩れがひどいようですが、川沿いの地区は増水により川があふれ床下浸水が多いようです。集落に向かう道路はかなり細い道で、渋滞が起こるため
自家用車での移動は控えてもらうようにしている。

*ボランティアは地域ごとにバスで移動してもらい、移動先の区長さんに割り振ってもらって活動に入るという形です。

*避難所は現在4カ所で、そのうちライフピア市島という場所が一番大きく15名程度避難しているようです。

○課題
・被災者からの要望を受け止める体制が安定していないため、被災者から不満が出始めている。

・毎日の作業結果を、一目で分かるようなインフォメが不十分なので、いわゆる「隙間」が相当でてきている。

・ボランティアセンターの運営は、慣れている外部ボランティアに任せようかという声も出ているが・・・。

・地元のボランティア団体は、市島サテライトの運営をかなり主体で運営しているようです。  
  
                    (頼政 良太/Ryota Yorimasa)

■なお広島への先遣チームは、今朝早朝に広島に向かいました。
明日から随時応援スタッフを派遣し、この1週間ほどの体制は、頼政家+4名(被災地NGO恊働センター関係者)で対応します。

(連絡先)被災地NGO恊働センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL:078-574-0701/FAX:078-574-0702
E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

郵便振替 番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
 *お手数ですが、通信欄に「2014年7月8月豪雨水害」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター
(*なお、申し訳ありませんが、
どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。
どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)