20147月・8月豪雨災害レポート.18
9月に入り、朝晩は冷え込み、路端には彼岸花が咲く季節になりました。
しかし、残念ながら天候はまだまだ不安定で、竜巻や記録的集中豪雨が発生しています。
丹波では、まだまだ土砂が除去できていない現実のようですが、農家にとっては稲の刈り取りが急がれ、そちらの応援も求められています。
当NGOとしては、少しご縁のある市島の「NPO法人いちじま丹波太郎」さんの「1日丹波援農隊」ですが、稲刈りをお手伝いできればと考えており、20日以降に数人ででかけます。その「丹波縁農隊」に参加された方より、現地情報が入っておりますので、転送させて頂きます。
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きょうは市島の被災農家に昼ご飯の差し入れに行ってきました。市島の前山地区でも最も酷かった所で、あれから3週間近く経つのに土石流の爪跡が生々しく、ちょっと茫然としました。生活再建にかかるこれからが大変で、まだどうするか目処が立たない状態ですね。稲刈りは大体20日過ぎ位から始める感じで、機械などの修理や整備に追われていました。 丹波農援隊の立ち上げに、被災農家の皆さんは、凄く喜んでいて期待も大きいようです。(当NGOをご支援くださっている「NPO法人ドネーションシップわかちあい」(京都)の会員さんが縁農に行かれたときの感想です。)
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<広島県安佐南・安佐北区>
先日テレビを見ていたら地元の若者たちが、フェース・ブックなどで土砂を除去するボランティアを募り、自主的にボランティア活動を展開されていました。
「活
動をするまえに、どのようなお手伝いが必要なのか、そのためにはどのような機材が必要で、何人くらいの人手がいるかなどを提示し、私たちに伝えて下さり、
それから活動に入るというスタイルでされています。ほんとに頭が下がります。」というような、そこに住む被災者の方のコメントが紹介されました。考えてみ
れば、「移動ボランティアセンター」とでもいいましょうか、現場の事情に合わせ、できることをするという「支援」のお手本とも言える活動を展開されていま
した。「なるほどなぁ!!」と感心しました。
思い出すに、20年
前の阪神・淡路大震災では、こうした地域内支え合いといいましょうか、被災地の各地で見られた光景でした。以前にも触れましたが、今回広島では、企業のみ
ならず、個人や団体が自発的にこうしてボランティアを申し出て活動が展開されています。「災害ユートピア」という表現をされる方も少なくないですが、一過
性のユートピアではなく、困った時はお互い様という、潜在的にある人間の本能のようなものが、災害時には一気に現れるということだと思います。
*広島に入っていた頼政は、一時帰神していましたが、また来週から広島に戻ります。佐賀の鈴木隆太がまた来週、応援に入ります。
(村井雅清)
(連絡先)被災地NGO恊働センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL:078-574-0701/FAX:078-574-0702
E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)
郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「2014、7月8月豪雨水害」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター
(*なお、申し訳ありませんが、どの被災地に活用するかは当方にお任せ下され
ば助かります。どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などと
ご記入下さい。)