2014/78月豪雨災害レポートNo.1

        

2014年7・8月局地的・豪雨災害による被害者には心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

7月の台風8号で長野県南木曽地区、山形県などでの被害に始まり、続いて8月初旬からの台風11号、12号の影響により、四国(高知、徳島など)や中国地方に被害が発生しました。
その後偏西風と高気圧に挟まれ、温かい湿った空気が日本列島上空に入り込み、この時期に秋雨前線が滞留するという気象現象をもたらしています。

その影響で京都府福知山市の河川による溢水での広範囲の浸水被害、兵庫県丹波市では31ヶ所にのぼる大規模な土砂崩れ、岐阜県高山市、そして広島県広島市の安佐北区、
安佐南区では「表層崩壊」による大規模な土砂災害を伴う被害をもたらしました。さらに現在も記録的、局地的豪雨が沖縄から北海道までほぼ日本列島に覆いかぶさり、
地域によっては二次災害の不安も増大する中で、すでに福岡でも1名死亡が出るという深刻な被害拡大を招いています。

福知山及び丹波市市島町では死傷者がでる被害になり、広島では死者41名、行方不明47名(8月22日現在)という厳しい災害となっています。
亡くなられた方々には、心からお悔やみを申し上げると共に、被害にあわれた方々にはお見舞いを申しあげたいと思います。

<台風8号からの支援内容>
こうした状況の中で、20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに発足した災害ボランティアの全国ネットワーク(震災がつなぐ全国ネットワーク)と連携しながら、とりあえず
当センターの災害担当頼政良太が8月3日~5日、その後19日と徳島県海陽町、那賀町のボランティアセンターのサポートに入って来ました。二度目の徳島入りをしている時に、
福知山、丹波、高山での被害が発生し、同地の支援体制について、先述した全国ネットワークで検討している段階で、20日未明広島市安佐北区、同安佐南区の大規模土砂災害が
発生したという経緯です。なお22日には、大雨警報が発動され、二次災害の恐れがあると注意喚起がなされています。

<今後の支援体制について>
頼政は24日夕刻には丹波入りし、全国ネットワーク(震災がつなぐ全国ネットワーク)からの派遣者と合流、今後の支援活動について協議します。一方広島には当センターの
東北担当スタッフが第一次先遣チームとして25日から被災地に入ります。

残念ながら、このように災害が相次ぐと、当センターも人材不足・財源不足もあり、十分な支援体制が組めないのが現実です。しかしこれまでの20年間の経験を生かし、
可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。(2014・8・23)

*なお、頼政良太は広島県安佐北区の出身です。(幸い実家は被害が免れました。)しかし、残念ながら震災がつなぐ全国ネットワークでのミッションがあり
しばらくは地元に帰れません。その間、頼政の家族と当センターのスタッフ、神戸大学学生などで対応します。

*広島での支援活動の予定
頼政の親戚・友人・知人の中でも、避難生活をされている方もいます。またこれまでの当センターがつながってきた人脈の中で、被災地で暮らす人たちもいます。
まだ行方不明の方もおられる現実を配慮しながら、当面はこうした個人的なつながりを通して、できる範囲で粛々とお手伝いをしていきたいと考えています。避難所での
許可がおりれば、これまでも実績を挙げている「足湯ボランティア」活動等も予定しています。

*東日本大震災はじめこれまでも当団体にご支援を寄せて下っている「シビック・フォース」(https://www.civic-force.org/)から高圧洗浄機を
寄贈して頂
きました。広島で活用したいと思います。

(連絡先)被災地NGO恊働センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL:078-574-0701/FAX:078-574-0702
E-mail:info@ngo-kyodo.org(担当:頼政・村井)

郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
  *お手数ですが、通信欄に「2014、7月8月豪雨水害」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター
(*なお、申し訳ありませんが、
どの被災地に活用するかは当方にお任せ下されば助かります。
どうしてもご指定があれば、「丹波」「福知山」「広島」などとご記入下さい。)